ちいさな物語 #266 虹を捨てる場所 「虹ってさ、古くなったらどうなるんだろう?」ある雨上がりの午後、学校の帰り道で、リナがふと呟いた。隣を歩いていたカナは怪訝な顔をして首を傾げる。「虹が古くなるって、どういう意味?」リナは空を見上げながら答えた。「だってさ、虹が消えたあと、そ... 2025.06.02 ちいさな物語不思議な話
ちいさな物語 #265 呪殺、ついに違法化へ 長らく『呪殺』は違法ではなかった。それは単に『科学的に証明できない』という理由で、罪に問えないままだったからだ。それをいいことに呪術師たちは呪術を使っての暗殺や、痴話喧嘩レベルの簡単な報復を高額で請け負い、荒稼ぎをしていた。呪術師たちは表向... 2025.06.02 ちいさな物語変な話