イヤな話 #155 鳥型ドローンのもたらしたもの これは、数年前の話なんだけどね――そう、あの頃はちょうどドローン作りにハマっててさ。よくある市販のドローンなんて面白くないから、自分でリアルな鳥そっくりの「リモコンバード」を作ったんだよ。羽ばたきも完全再現。知らない人が見たら、絶対本物と区... 2025.04.03 イヤな話ちいさな物語
ちいさな物語 #154 マルチ勧誘VS結婚詐欺師 ネットで出会ったその女性は、僕にとって理想のターゲットに思えた。実際にカフェで会ってみるとその予想は確信に変わる。美人だが地味な服装で、世間知らずそうなふわっとした笑顔。人当たりがよく、押しに弱そうだ。マルチ勧誘を生業にしてきた僕の直感が、... 2025.04.03 ちいさな物語恋愛
ちいさな物語 #153 魔王城の案内人 僕は魔王の城への案内人だ。物心ついたときには、すでにそういう『設定』だった。僕は城の入り口で冒険者を待ち、魔王のもとへ案内する。「ここから先は危険ですよ。引き返すなら今のうちです」と、声をかけても、大抵は聞いてもらえない。命を賭して、ここま... 2025.04.02 ちいさな物語異世界の話
ちいさな物語 #152 消えた親友 それは雨の日曜日だった。大学に合格し、春から一人暮らしをすることになった。そのための部屋の片付けをしていた僕は、ふと昔のアルバムを手にする。写真の中には、小学生の頃の僕が満面の笑みを浮かべている。写真の中で僕は知らない少年と楽しげに肩を組ん... 2025.04.02 ちいさな物語不思議な話
SF #151 月の民宿 月面の端っこで、私たち家族は小さな民宿を営んでいる。父と母と私、それからゲツメンシロウサギのミミちゃん。ミミちゃんの先祖は地球のウサギなんだけど遺伝子が組み換えられた人為的な新種なんだって。ここの民宿にお客はほとんど来ない。地球人なんて、な... 2025.04.01 SFちいさな物語
ちいさな物語 #150 山奥の鏡池 昔々、と言っても、それほど遠い昔ではない。ある村の山奥に、誰も近づこうとしない池があった。その池は「鏡池」と呼ばれ、どんなときも水面が静かで、まるで鏡のように景色を映すという。しかし、村人たちは口をそろえてこう言うのだ。「あの池の水には、絶... 2025.04.01 ちいさな物語不思議な話
ちいさな物語 #149 幽霊のお仕事 あんた、幽霊の仕事って聞いたことあるか? いや、本物の幽霊じゃない。あ、幽霊っちゃ幽霊なんだけど――説明が難しいな。とりあえず、俺は死んだ。でもそのまま成仏せず、心霊スポット専門の幽霊として働いてるっていったらわかるかな。仕事内容は簡単だ。... 2025.03.31 ちいさな物語不思議な話
ちいさな物語 #148 王女は今日も最前列 我が国のプリンセス、アンジェリカ姫には大きな秘密があった。そう、彼女は熱烈な「輝きの聖騎団」の追っかけ――いや、輝きの聖騎団の熱心な信徒なのだ。今日も姫様は鏡の前で変装に余念がない。侍女が悲痛な声で叫ぶ。「姫様、お願いですから、推し活で城を... 2025.03.31 ちいさな物語異世界の話
イヤな話 #147 近すぎる叔母 「昨日、デート楽しかったんでしょ? あの人、いい感じ?」近所に住む叔母が不意に私に聞いてきた。驚きで喉が詰まった。確かに昨日、初めてのデートだったが、誰にも話していない。「どうしてそれを?」叔母はいたずらっぽく笑っている。「そんなのすぐわか... 2025.03.30 イヤな話ちいさな物語
ちいさな物語 #146 夢渡りさん 「昨日さ、不思議な夢を見たんだよね」カフェで向かい合った友人のミサキがそう話し始めた。「どんな夢?」僕が尋ねると、ミサキは興奮したように身を乗り出す。「なんか知らない街で、背の高い男に会ったんだけど。そいつが言うの、『君、またここに来たね』... 2025.03.30 ちいさな物語不思議な話