ほっこり

ちいさな物語

#276 笑う城

深い森の奥、鬱蒼とした樹々の向こうに、古びた城がひっそりと佇んでいる。 その城は数百年前に滅んだ王国の遺物であり、地元の人々からは不吉な噂が絶えなかった。噂の内容はこうだ。城に入った者はみな、不思議な『笑い声』を聞くという。壁が、床が、天井...
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#275 側溝の小人

通学路の途中で、ふと小さな声を耳にした気がして立ち止まった。「あの……ちょっと、助けていただけませんか?」周囲を見回したが誰もいない。気のせいかと思いかけたが、再びか細い声が聞こえた。「ここですよ、ここ!」声は僕の足元から聞こえていた。側溝...
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#274 闇の覚醒者、コンビニへ行く

最強の覚醒者である俺は、真夜中の闇に紛れ日常を厨二的に変換しつつ、コンビニを目指した。
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#272 おじいちゃんのペットドローン

新しいもの嫌いの頑固な祖父と、ペットのドローン「フワル」。ぶつかり合う二人に、少しずつ心が通っていく。
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#267 パンツ大戦争、午前二時

深夜のコンビニに、パンツを巡る奇妙な戦士たちが集結。誰も望んでいない伝説のバトルが幕を開ける。
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#266 虹を捨てる場所

「消えた虹は、どこへ行くんだろう?」少女のふとした疑問が、森の奥のふしぎな場所へ導いていく。
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#264 役に立たない発明

街外れの古いレンガ造りの工房には、奇妙な発明家が住んでいた。彼の名はエミールという。見た目はまさに絵に描いたような『変人発明家』。髪はぼさぼさ、服はいつも油まみれだ。エミールの発明品といえば、例えば『くしゃみする靴』、『泣き出す時計』、『笑...
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#263 窓越しの隣人

僕のデスクは窓際で、隣のビルのオフィスがよく見える。こちらも向こうもガラス張りのオフィスだから、嫌でも互いの様子が目に入った。はじめはなんだかプライバシーが侵害されているようで、いい気分ではなかった。しかし、ある日の午後、ふと目を上げると、...
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#260 ルームフレグランス

新しい部屋に越してきた夜、友人から小包が届いた。中身は、洒落たガラス瓶に詰められたルームフレグランス。細いリードスティックが数本ついている。そして、「新生活に癒しを」と、メッセージカード。香りはラベンダーと柑橘を混ぜたような、どこか懐かしい...
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#256 猫のしっぽの先で世界は回る

世界が猫に支配されているという、馬鹿げた陰謀論を聞いたことはあるだろうか。都市伝説やオカルト話に興味のない人であっても、どこかで一度は耳にしたことがあるはずだ。そう、「猫は世界を裏から操っている」という奇妙な説だ。もちろん、これは単なる冗談...