初めての方へ|おすすめ10選

ようこそ「ちいさな物語屋」へ。
店には600本以上の物語が並んでいますが、まずはこの10本を。
選び抜いた、いろんな味の見本箱です。

まず読むならこの10本

#011 三時間だけの同窓会
仕事帰りにふらりと酒場へ立ち寄った。小さな店だがそこそこにぎわっている。カウンターには数脚の古びたスツール、申し訳程度にテーブル席もあった。天井から吊るされたアンティーク調のランプはなかなか雰囲気があっていい。いきなり入ったことがない店に立...
#022 新法
ええ? 異常がないってどういうこと?? 頭痛がするんだよ、先生。えむあーる、何? もっと詳しい検査をするってこと? いやでもそういうのって高いんでしょ。病院は金儲けばっかり考えてすぐそういうこというからヤになるよ。今日もようやく仕事抜けて来...
#033 実況! お弁当戦線
午前の授業の終わりを知らせるチャイムが鳴ると、俺はすかさずカバンの中の弁当箱を取り出した。「さあ、ついにランチタイムのゴングが鳴りました!」心の中で歓喜の声をあげる。俺はひとり興奮しながら机の上に弁当を広げた。今日は母が作ってくれた弁当。選...
#038 除霊会社の専属霊媒師(見習い)
「あー、やっぱこの部屋、気配が濃いなぁ……」先輩は無責任につぶやいた。まるで「雨降りそうだなぁ」くらいのゆるさだ。今日もやる気がなさそうで困る。ここは某不動産会社が「夜な夜な幽霊が現れる」と訴えてきたマンションの一室。私たちは知る人ぞ知る事...
#072 頭の上に
最初に気づいたのは、コンビニの店員の態度だった。「お弁当、温めますか?」俺の顔を見て普通に聞いてきたのに、次の瞬間、スッと視線が上に動く。そして、何事もなかったようにまた俺の目を見て微笑む。ほんの一瞬のことだ。そんなことはその直後に忘れて二...
#099 魔王の誕生の日
勇者エリックは、血まみれの剣を握りしめ、玉座の間に立っていた。目の前には、ついに追い詰めた魔王ヴァルゼード。長きに渡る戦いに終止符を打つ時が来た。「ついに貴様を倒す時が来たぞ、魔王!」エリックは剣を構える。魔王は深いため息をつき、玉座にもた...
#267 パンツ大戦争、午前二時
深夜二時、町は眠っている。だが、眠っていない場所もある。たとえば、駅前のコンビニ。自動ドアが、ピローンと音を立てて開いた。「いらっしゃいませー」とレジの夜勤バイトの福与ふくよは、半分寝ているような声であくびをかみ殺した。店内は誰もいない。B...
#389 親ガチャアプリ
「笑った。マジであるんだ、こういうの」僕はその夜、画面を見ながら思わず声を漏らした。スマホにインストールされたばかりのアプリ。その名も――〈親ガチャ〉。SNSで誰かが冗談半分に貼ったリンクを踏んだのが始まりだった。普通なら怪しい広告か詐欺サ...
#393 ストリート茶会! 粋がいきすぎる壮絶バトル
その夜、路地裏に円陣ができた。ラップバトルのサイファーよろしく、だがそこに並ぶのはマイクでもターンテーブルでもない。ゴザ、水指、そして風炉――茶道で夏に使われる炉である。ストリート茶会は唐突に始まる。掛け声ひとつなく、最初に一歩踏み出したの...
#471 宇宙海賊の長い一日
宇宙海賊の仕事ってのは、聞こえほど華やかじゃない。ドンパチして、略奪して、逃げ切って、金を数えて笑う――そんなのは映画の中の話だ。現実は、燃料費と修理費で利益はほぼチャラ。だから俺は、できるだけ効率的にラクして稼ぐのを信条にしている。「――...

気分で選びたい方は

その日の気分に合わせて、4つの棚から選べます。

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